つぎ
私にとって人生で初めてであるバイト先が1月をもって閉店することになった。
それは悲しくて寂しくてなんていう感情なのか自分でもよくわかってない。
約3ヶ月という短い期間ではあったけど、たくさんのことを学ばせてもらったとてもとても大好きな場所になった。
ほんとうにこの3ヶ月は濃くて、バイトに行きたくないなって日はなかった気がする。
あまりに混んで忙しくて手が回らないようなときは、体育座りをしながら「帰りたい」と言いそうになった時もあった。
でもそれも今思えば、良い思い出だ。
ようやく慣れてきたバイトを始めて1ヶ月後のこと、私に優しくしてくださった店長が突然会社を辞めた。
あの日からここの店舗は時が止まっていたように感じる。
みんなが慕っていた上の人がいなくなるということの恐さ。
あんなにみんなで頑張っていこうって、力を合わせていこうってなったばかりだったのに。
私はかなりの間、引きずり、落ち込んで、悩んで。
でも開いた穴をみんなでまた埋め直すしかなくて。
少数気鋭だって奮闘しながらここまでやってきた。
上手くいかない新しい部長ともなんとかやってきた。
新しいバイト生が入って、シフトの融通が利かず、全く稼げない月もあった。
辞めようかとも思った。
でも、いつも時間に追われながら作って、お客さんに手渡しすると必ず返ってくる「ありがとう」が嬉しくて、嬉しくて、あぁ、辞められない...って。
もう少しがんばってみようって、この前やっと覚悟きめて、もう一つのバイト先で面接してきて、2つの掛け持ちがんばるってやっと決めたのに!!
「残念だけど、このお店、1月でなくなってしまうんだ」
ショックしかなかった。なんだかんだで楽しかったんだよ…
ぶつぶつ文句を言いながらも、楽しかったの。
もっと貢献できなかったかなとか、もっとこうすればよかったのかなとか、思う節はたくさんあって、でももう決まったことだから、私が言える立場でもないし。
従うしかないんだけど、もう少しここでバイトしたかったです。
ありがとうございました。
次のバイトはビュッフェのホール。
初めてだから緊張してるけど、慣れればいいんだ。がんばる。
振り返らない。がんばる。